六月の花嫁さんのお母様にドレスをお仕立てしました。
コロナの影響で延期していた結婚式を
今年ようやく挙げることができる運びとなったそうで、
本当にお幸せなご様子でした。
濃紺のシンプルなパネルラインドレス、
とお客様のイメージが決まっていらしたので、
そのご希望を叶える生地選びからスタートしました。
ここ数年で、
オーダーメイド生地の問屋さんも浜松市内の生地屋さんも軒並み閉店してしまいました。
つい先ごろも老舗洋裁用品店「とりい」さんが閉店してしまったばかりです。
ですので生地はネットで取り寄せます。
テキスタイル商社からサンプル帳を注文したり、
ネットショップから最小数を購入して、
お客様と生地選びをします。
この段階ですでに気分が盛り上がって和やかな楽しい時間です。
今回は柔らかくてマットな質感のバックサテンポリエステルを選びました。
きっとエレガントなラインがきれいに出そう。
お客様も気に入ってくださって良かったです。
ご希望のデザインで製図したら、
次は最も大事な作業「仮縫」です。
ここで仕上りの成否が決まると言って過言ではありません。
フォーマルの場合は慎重に、
まず安価な別の生地で仮縫をします。
まだ本番の生地に鋏は入れません。
実際に着用する時の靴やアクセサリーを身に着けていただきます。
大きなデザイン変更はありませんでしたが、
画像の通りネックラインとバストラインに浮きが見られました。
その部分のパターン修正してからようやく本番生地での制作に進みます。
そして完成!
身頃裏地付き。
後コンシールファスナー。
両脇シームポケット。
ご要望により袋布大き目。
何度もご相談したり仮縫や丈調整にお越しいただき、
綺麗に仕上げる事ができました。
お客様と私の合作です。
先々は着丈を短くして、
ご親戚の冠婚葬祭に活用なさるそうです。
フォーマルは無いと困るけれど、
そう何着も必要ないですよね。
シンプルな一着を着まわせば効率が良いと思います。
このブログを書いているころ、
正にお式が迫っているはず。
ご家族の一大イベントにご協力させていただき、
本当に幸せなお仕事でした。
皆様末永くお幸せに!
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